超臨界抽出について

【超臨界・亜臨界CO2の可能性】
CO2 は31℃という比較的低温で超臨界状態となるのが特徴です。CO2 は極めて不活性な 物質であるため、処理後は気体として除去されるので、有機溶媒のように残留性を心配す る必要はありません。
超臨界CO2 を用いて抽出する場合、通常の有機溶媒を用いた場合、n- ヘキサンやエーテ ルに類似した極性領域の物質を選択的に抽出することが可能です。もちろん、アルコール 等の共存でもう少し極性の高い範囲までの抽出も可能です。

【超高圧装置を用いた抽出】
超高圧加工処理装置を用いた抽出方法の概要は次の通りです。
①試料をパウチに投入して空気を抜いて密閉状態とする
②装置にセットすると、パウチの周りに水が充填され、静水圧により加圧状態となる
③温度や圧力、時間をコントロールすることで抽出条件が決定される
④固液分離・濾過・粉末化等、必要な工程を経て目的とする抽出物を得る

超臨界CO2 抽出の活用例

【超臨界CO2 抽出の活用例】
●熱に弱い成分の抽出
●低極性成分の抽出
●食品類の香気成分の抽出(コーヒーや鰹節等)
●ハーブ類の精油成分の抽出
●臭気成分の除去や脱脂 等々

機能性食品や化粧品原料の多くは熱水やエタノールで抽出 されます。CO2 は31 度という比較的低温で超臨界状態と なるので、熱に弱い成分や低極性成分の抽出に適した媒体 です。 コーヒーや鰹節等の香気成分、バラ等植物の精油成分をは じめとした低極性成分の抽出に適した抽出方法です。また、 超臨界CO2 は処理後に気体として除去されるので、抽出素 材の前処理としても応用可能です。例えば、お茶やコーヒー のカフェイン除去や、低極性悪臭成分やワックス成分を予 め除去すること等が挙げられます。 超臨界抽出技術を用いた検討課題について、お気軽にご相 談ください。

超臨界流体

この「超臨界流体」は、液体のように物質を容易に溶解し つつも、気体のような大きな拡散速度も有します。つまり、 液体と気体の機能を併せ持つ状態になります。
この「超臨界流体」は、液体のように物質を容易に溶解しつつも、 気体のような大きな拡散速度も有します。つまり、液体と気体の機能を併せ持つ状態になります。

超臨界抽出エキスの製造受託はコチラ

超高圧抽出について

超高圧抽出について

超高圧抽出とは、超高圧加工処理装置を用いて抽出を行う技術のこと。
100MPa(メガパスカル)という高圧条件に設定が可能で、その圧力は水深10000mに相当します (マリアナ海溝の海底の圧力とほぼ同じ)。
その様な高圧条件下では様々なことが起こります。
●細菌の働きを抑制
●抽出効率の上昇
●熟成作用の促進
●水の構造変化 等々

超高圧抽出とは、超高圧加工処理装置を用いて抽出を行う技術のこと。
100MPa(メガパスカル)という高圧条件に設定が可能で、その圧力は水深10000mに相当します (マリアナ海溝の海底の圧力とほぼ同じ)。
その様な高圧条件下では様々なことが起こります。
●細菌の働きを抑制
●抽出効率の上昇
●熟成作用の促進
●水の構造変化 等々

【超高圧抽出のメリットを最大に引き出すには】
…事例①…
生体試料の酵素分解を伴う抽出について
イワシ等のやわらかい魚等は、生の状態では、特に分解酵素を添加する必要性もなく高圧処理をすることで、ピューレ状になります(自己溶解酵素が働きます)。この反応の過程では、他の菌類の働きが抑制されているために、腐敗が同時並行で起こらないのが最大の特徴。
つまり、鮮度が保たれた状態で溶解するということですから、嫌な臭いや味の変化はありません。また、熟成作用は促進されますので、逆にうま味が増すこともあります。
また、シジミや牡蠣、プラセンタといった機能性食品素材等は、それぞれに適した条件の酵素を添加することで、効率よく分解抽出することが可能です。
味や臭いに悪影響を及ぼさないので、機能性食品や化粧品原料への応用が期待されます。

超高圧抽出のメリット

…事例②…
香りの保持を目的とした抽出
超高圧抽出ではパウチを用いた密封系で抽出を行うため、香りを保持したエキスの作成が期待されます。
例えば、コーヒー豆をアルコールで抽出する場合、通常の抽出方法では香り成分が気散する可能性がありますが、超高圧抽出では密封系の抽出のため、比較的香気成分が多く保持されることが考えられます。
固液分離したアルコール抽出物を、サプリメント製造工程の最終造粒工程等で低温下スプレー処理することによって、製品のフレーバーの改善等への応用が可能です。

…事例③…
低極性物質の抽出効率アップ
低極性物質だけではないのですが、抽出効率の改善が期待されます。
例えば、プロポリスのような樹脂系の物質にフラボノイド等の低極性有効成分が多く含有している場合、通常のアルコール抽出だけでは、時間がかかったり収率がのびなかったりすることがあります。
しかし、超高圧条件下でアルコール抽出を行うと、溶媒使用量を減少させたり、抽出時間の削減等、条件次第では抽出効率を大きく改善することも可能です。
使用溶媒量、時間、エキスの歩留まりはコストに大きく影響しますので、抽出の合理化が期待されます。

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研究開発について

研究開発について

【試作について】
超臨界抽出、超高圧抽出に関しては、実生産までに抽出条件等を検討する必要性があります。
製造目的や研究目的の試作については、お気軽にお問合わせください。
高圧技術を用いた抽出方法ではなく、一般的な抽出や精製、濃縮、粉末化に関することもご相談ください。 必要に応じて秘密保持契約の締結を行い、試験方法・条件・見積等に関する検討・修正を行い、合意の上、試作を実施いたします。また、試作が終了すれば、報告書を提出いたします。

【研究について】
近年では、機能性食品や化粧品原料そのもののエビデンスが要求されるようになってまいりました。
EBM(Evidence Based Medicine and/or Material)というキーワードが一般的となり、種々様々な生理活性データや物理的特性等のデータ構築が、最終製品の付加価値へと結びつきます。
弊社では「マンゴスチン果皮エキス」等の開発で培った経験と実績、そして、大学や公的研究機関との学際的ネットワークとの協業で、各種エビデンスの構築に対応することが可能です。

【共同研究ネットワーク(一部)】
岐阜薬科大学、岐阜大学、大阪医科大学、大阪保健医療大学、三重大学、岡山理科大学、近畿大学、名古屋市立大学、大阪市立工業研究所、工業技術研究院(台湾) 等

研究開発についてはコチラ

超臨界および超高圧抽出エキスについては、東洋高圧グループ【㈱東洋サプリ、㈱東洋高圧及び㈱超臨界技術研究所】が
開発した「まるごとエキス」を用いる圧力酵素分解技術、および超臨界・亜臨界流体 利用技術等の提供を受けて新商品の開発を進めております。
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