貝塚原末株式会社|超臨界抽出エキスの製造受託・超圧縮抽出エキスの製造受託・その他機能性食品・化粧品原料の研究開発からOEMまでサポートします。 




超臨界抽出について



超臨界・亜臨界CO2の可能性


CO2は31℃という比較的低温で超臨界状態となるのが特徴です。CO2は極めて不活性な物質であるため、処理後は気体として除去されるので、有機溶媒のように残留性を心配する必要はありません。
超臨界CO2を用いて抽出する場合、通常の有機溶媒を用いた場合、n-ヘキサンやエーテルに類似した極性領域の物質を選択的に抽出することが可能です。もちろん、アルコール等の共存でもう少し極性の高い範囲までの抽出も可能です。


超臨界CO2抽出の活用例
●熱に弱い成分の抽出
●低極性成分の抽出
●食品類の香気成分の抽出(コーヒーや鰹節等)
●ハーブ類の精油成分の抽出
●臭気成分の除去や脱脂 等々



超臨界状態とは…


一般的に、物質は固体・液体・気体のいずれかの状態で存在します。液体の温度を上昇させると気体になりますが、圧力を加え、温度を上昇させることにより、ある時点で液体でも気体でもない、両方の特徴を持つ「超臨界流体」と呼ばれる状態になります。


この「超臨界流体」は、液体のように物質を容易に溶解しつつも、気体のような大きな拡散速度も有します。つまり、液体と気体の機能を併せ持つ状態になります。

「超臨界流体」の圧力と温度をコントロールすれば、物質を溶解する力を変化させ、抽出や分離に応用することができます。
CO2のような不活性物質を用いる場合は、有用成分の抽出等に応用可能で、水等の高極性物質を超臨界状態にすると、有機物とも自由に混ざるようになり、条件を整えることにより短時間で様々な物質を分解するようになることから、PCBやダイオキシンというような難分解性物質の処理等にも応用可能です。

㈱超臨界技術研究所提供資料より